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2008年5月9日金曜日

騒音対策の進め方

ポンプ・送風機は、モーターやエンジンなどの動力装置を使用し、羽根車を回転させ、水や空気への力を加えてやるものなので、回転体の宿命といえるであろう、騒音・振動については避けては通れないのです。

騒音対策を行なうに当たり、対策の90%は以下に示す診断結果にあると考えるべきでしょう。

①騒音問題の確認
・騒音がどこで問題になるのか。
  工場敷地境界線、周辺住宅、機械近くの作業者等

②騒音状況の調査
・どこで、どのような音が、どの程度問題なのか。
  周波数、状況等

③騒音源の調査
・問題点の騒音が、どの騒音源からか明確にする。複数の場合は合成音。

④騒音放射源の調査
・騒音源(送風機等)の、どの部分から放射か放射源を掴む。
 吸込み口、吸込みダクト、吸込み管、ファン・ポンプ本体、吐出しダクト、吐出し管等。

騒音防止技術概要

騒音に関するトラブルにおいて、その防止技術等はほぼ確立されています。
ここでは、騒音防止技術概要を示します。

【音源対策】
①音の発生しない工夫
・音の伝搬を妨げる処置をする。流速を下げる。摩擦を小さくする。衝突を避ける。共鳴を避けるなど。

②消音器の設置
・吸音ダクト形、共鳴形(吸収)、膨張形(反射)、干渉形消音器のうちから発生騒音のスペクトルに合わせて適切なものを選定、設計し設置する。

③防音フード(建屋)
・必要透過損失を調べて壁構造などを決め音源を囲う。音響的完全密閉とする。内部は騒音の周波数を最もよく吸収する吸音処理を施す。

④防振 [振動絶縁・ダンピング処理]
・絶縁周波数の振動伝達率ができるだけ小さくなるように防振ゴムなどを選定し設置する。又は、騒音放射面にダンピング材料によりダンピング処理をする。15dB程度が限界。

【伝搬防止】
⑤距離を離す[音のエネルギーの拡散]
・音源を問題点から十分に離す。音源最大寸法程度以上の範囲では、6dB/倍距離の減衰をする。音源の大きさ、形状を考慮して減衰量を決める。

⑥音源の向きを変える[指向性]
・音の強く放射されている方向を問題点と反対にする。高調波音に対して有効。通常10dB程度。

⑦塀(建物)を建てる[回折]
・塀により音の直接伝搬を低減する。通常10~15dB前後、25dBが限界。

⑧大気の吸収、風、気温、草、樹木の影響
・近距離の場合は一般に無視できる。

距離による音の減衰量の求め方

計算式により、騒音の問題となる地点から音源までの距離により、減衰量を求めることが出来る。
ここでいう騒音の問題となる地点とは、隣地境界線などのことをいう。

距離による音の減衰量⊿Lの求め方

⊿L=20log10・r2/r1(dB)

r1=騒音の測定点と音源の距離(m)
r2=騒音値を求める点と音源の距離(m)

※距離が2倍、4倍、10倍になれば、それぞれ6dB、12dB、20dB減衰する。